秋が深まった頃からず~っと気になっていた「タルト タタン」。この言葉の響きが、何とも言えない憧れ?的な感じだったんですよね。今度こそ作ってみようと決心して、今年のクリスマスのデザートとして作ってみました。
”タルトタタン”は、実はフランスの田舎の一軒のホテル(Hotel TATIN)から生まれものらしいです。
19世紀末頃、カロリーヌとステファニー、二人の姉妹は、二人のタタン姉妹は、ラモット・ブヴロンでホテルの経営をしていました。姉妹のの美味しい料理が評判を呼び、ホテルは大繁盛。ところがある日、姉のステファニーは、客とのおしゃべりが弾みすぎてデザートの用意を忘れてしまいます。慌てて厨房にあった皮むきリンゴを手に取り、バターを塗って、砂糖をふった型に詰めてオーブンへ。ほっと一息つくのもつかの間、大きなミスに気づきます。このままでは、焼きリンゴでもタルトでもないただのリンゴ。オーブンからいい匂いが立ち始めているとはいえ、とてもデザートになりません。そこでお菓子の生地を少し取って薄くのばし、リンゴの上にかぶせ、オーブンに戻しました。なんとかお客さんに出そうとかと考えた時、素敵なアイデアがひらめきます。タルトの上に皿をかぶせて裏表をひっくり返すと。。食欲をそそる香ばしいキャラメル色のリンゴのデザートが誕生!お客さんは、大喜び、繰り返しリクエストされるようになりこのホテルの名物になったそうです。タタン姉妹のエピソードを付け足すと、実際は、語られるような偶然ではなく”時期はずれのリンゴを使い切る為に考えられた料理”という説もあって真偽の程は、不明。(雑誌 天然生活 松長絵奈さんの記事より。)
さてさてでは、早速作ってみます。今回は、またもやクックパッドより作り方を習って作ってみました。
<材料> 18cフッ素加工マンケ型1台分
<パートプリゼ> <フィリング>
無塩バター 60g リンゴ 紅玉 3ケ
薄力粉 125g グラニュー糖 125g
卵黄 1個分 無塩バター 60g
水 30ml バニラエッセンス 適宜
塩 一つまみ ホワイトリキュール、シナモンパウダー 少々
<作り方>
1.パートプリゼを作ります。バターを2c角にカット。卵黄と水は、合わせておく。
ボウルによく振った薄力粉とバターを入れてカードで切り刻む。
2.バターを指で潰しながら混ぜる。中央に穴をあけ、卵黄水と塩を加えてカートで周りの粉を切り崩しながらざっくり混ぜる。
3.捏ねすぎないように注意して生地を整えたらラップに包み冷蔵庫で一晩寝かせる。
4.フィリングを作ります。リンゴは、皮を剥き芯を取り、12等分にカット。鍋に1/2の量のグラニュー糖を入れて中火で火にかける。
5.薄いカラメル色になったら火から下ろしてバターを半分加えて溶かす。
6.リンゴを加えて再び中火で茶色く色付くまで炒めてカラメルをからませる。
7.小さいフライパンに6のリンゴを右下の写真のようにびっしり敷き詰める。
8.残りのグラニュー糖、バターを加え、6の炒め汁も加える。またこの際にバニラエッセンス、ホワイトリキュール、シナモンパウダーを加える。下記の写真のように焼き色がつくまで煮る。煮汁がほとんど無くまでになったらマンケ型に形を崩さないようにそのまま滑らすように詰める。
(*この作業が、意外と難しかったです。)そして冷ましておく。
9.パートプリゼを麺棒で厚さ3mm位に伸ばす。(生地の上下にラップをして麺棒で伸ばすと簡単に伸ばせました。)
マンケ型より7mm位大きい円に生地をカットしてフォークで穴を開けて型の上にのせてフォークの上の部分で周囲を抑える。
10.予熱したオーブンで180℃40分で焼く。粗熱が取れたらひっくり返して出来上がり。
写真の工程を見ると大変そうに感じるかもしれませんが、意外と単純なお菓子だと思いました。初めて作った割りには、まずまずな感じに出来上がったので満足感いっぱいでした。
型一台分の量は、抵抗感があると思いますが、適当にカットして、残った分を冷凍庫で保存しておけば、また食べたい時に食べれますのでそんなに気の重い感じは、しないですよ。
後日、解凍して食べてみたのですが、美味しく頂けましたよ。
ず~っと気にかけていたお菓子だったので、とにかく一回作れて満足感一杯な一日でした。